住宅防火 いのちを守る7つのポイント
平成27年中に発生した住宅火災により、全国で914名の方が亡くなっています。
死者の発生した住宅火災の出火原因を見ると、たばこによるものが最も多く、次いで放火、ストーブ、コンロ、電気、灯火によるものが高い割合を占めています。また、火災により亡くなった65歳以上の高齢者は611名で全体の約7割を占めており、高齢者を住宅火災から守ることが課題とされています。
住宅防火のポイントを確認し、火災予防に努めましょう。
☆3つの習慣 4つの対策
3つの習慣
1. 寝たばこは絶対にやめる
- たばこの火は700~800℃もの高温です。
- 火を消したつもりでも完全に消えていないことがあります。
- 火をつけたまま寝てしまうと、衣類や布団、じゅうたんなどに火がつく恐れがあり大変危険です。
2. ストーブは燃えやすい物から離れた位置で使用する
- 洗濯物をストーブの上で乾かさないで下さい。洗濯物が落ち火災になる危険があります。
- カーテンなどがストーブに接触していないか確認して下さい。
- ストーブの周囲は常に整理整頓し、雑誌やスプレー缶など燃えやすい物を置かないで下さい。
- ストーブの前で寝るときは、必ずストーブを消して下さい。布団や衣類がストーブに接触し火がつく恐れがあり大変危険です。
3. ガスこんろなどのそばを離れるときは、必ず火を消す
- 天ぷら油は、数分で約370℃になり油自体が発火します。油の量が少ないほど早く発火します。
- 電話や来客が来てこんろを離れるときは、必ず火を消す習慣をつけて下さい。
- 油でなくても、煮物やお湯を沸かしているのを忘れ、空焚き状態になり炭化し発火することがあります。
- こんろの周囲は常に整理整頓し、燃えやすい物を置かないで下さい。
- こんろと壁が近いと壁が低温着火する恐れがあります。こんろから壁まで15cm以上離して使用して下さい。
4つの対策
1. 逃げ遅れを防ぐために、住宅用火災警報器を設置する
- 住宅火災を早期に発見し、逃げ遅れによる死者の発生を防ぐために、全ての住宅に住宅用火災警報器の設置が義務付けられています。ただし、共同住宅等の自動火災報知設備が設置されている範囲は設置する必要はありません。
- 詳しくは《住宅用火災警報器の設置と維持管理について》を参照して下さい。
2. 寝具、衣類及びカーテンからの火災を防ぐために、防炎品を使用する。
3. 火災を小さいうちに消すために、住宅用消火器等を設置する.
4. お年寄りや身体の不自由な人を守るために、隣近所の協力体制をつくる。